過去ログ - 雪乃「いつか比企谷くんを好きになってくれる昆虫が現れるわ」
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71: ◆ExcbJR30iQ[saga]
2015/07/16(木) 05:13:26.20 ID:cM34LwuJ0
平塚「……」チラッ

平塚(ふと後ろを振り返ると、奇妙な『跡』が遠くから残っていた)

平塚(自転車のタイヤの細い跡と、人の形をした妙な跡が)

八幡「」

平塚「比企谷…さっきからずっと同じこと繰り返してるのか?」

八幡「」

平塚「……」

ピンク&紫&黒の蝶々「……」シュバッ

平塚(3匹の蝶々は、倒れている比企谷の顔の真横まで移動する)

ピンク&紫&黒の蝶々「……」

ぺシ…ぺシ…ぺシ…

平塚(蝶たちは、ゆっくりと羽を羽ばたかせ、その羽で比企谷の頬を叩く。いや、叩くというより優しく触れている)

八幡「」

八幡「……」ゴロッ

平塚「……っ」ビクッ

平塚(比企谷は、うつ伏せから仰向けの体勢になる。比企谷の表情は更に酷い事になっていた)

平塚「比企谷、泣いているのか…」

八幡「……」

平塚(比企谷は空から振る雪と、暗い夜空を見上げていた。瞳から頬へと水滴を流しながら)

平塚(いつもの彼が生き生きと見えるほど、今の彼は本当に死んだ魚のような目で、口をわなわなと震わせ、静かに涙を流している)

八幡「……」

ピンク&紫&黒の蝶々「……」ピトッ

平塚(何を思ったのか、3匹の蝶々は比企谷の胸元の上へ乗っかる)

平塚「その3匹の蝶々たちも心配してるぞ、さあ帰ろう」

八幡「……俺の心配、ですか。コイツらが」

平塚「ああ」

八幡「こんな不思議昆虫が、俺の心配を…」

八幡「……ああ、そうだ。そういえば」

平塚「?」



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