過去ログ - 恭介「戦線名はリトルバスターズだ!」
1- 20
798: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:26:47.87 ID:sFy8gEyhO
ゆり「…夏休みだったわ。両親が留守の午後、見知らぬ男たちが家の中に居た」

ゆり「真夏なのに暑そうな目出し帽を被って、一目で悪いことをしにきたってわかったわ」

ゆり「あたしは長女として、絶対にこの子を守らなくちゃって思った」
以下略



799: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:27:29.29 ID:sFy8gEyhO
ゆり「連中は、もちろん金目のもの目当てよ」

ゆり「でも、彼らは見つけ出せなかったの」

ゆり「無闇に窓ガラスやテレビを壊したりして、苛立ちを見せ始めた」
以下略



800: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:28:18.75 ID:sFy8gEyhO
ゆり「お姉ちゃん、あんたは長女だ。家の大事なものの在処くらい、教えられているだろう」

ゆり「地震が来たら、それを持って逃げなさい」

ゆり「強盗さんが来たら、それを渡してお帰り願いなさい、そう聞かされた覚えがあるだろうって」
以下略



801: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:29:07.11 ID:sFy8gEyhO
ゆり「でも…さあ、それを探して持っておいでって、続けた」

ゆり「時間は10分、10分に一つずつ」

ゆり「もし僕らが気に入らなかったら、この子たちとは一人ずつお別れになってしまうよ…」
以下略



802: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:29:45.69 ID:sFy8gEyhO
ゆり「あたしは必死に家の中を探し回った」

ゆり「頭が痛かった、吐き気がした、倒れそうだった」

ゆり「あの子たちの命がかかってるんだ、絶対に探し出さなきゃならないんだ…」
以下略



803: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:30:19.66 ID:sFy8gEyhO
ゆり「あたしは二階の廊下に飾ってあった、うちで一番大きい壺を持っていこうとした」

ゆり「すごく重くて、これならきっとすごい価値があるに違いない、そう考えた」

ゆり「でも、重すぎたのよ…」
以下略



804: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:31:21.70 ID:sFy8gEyhO
ゆり「もうすぐ10分が経つ、だから急いで階段を降りようとしたの。けど…」

ゆり「足を踏み外して、一階まで転げ落ちて、その壺は割れたわ…」

ゆり「そして…」
以下略



805: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:32:01.76 ID:sFy8gEyhO
ゆり「…警察が駆けつけた時、生きていたのは…、あたし一人だった」

恭介「………」

恭介(ゆりっぺはなお、自分にとって最も悲惨な結末を口にした。そして…)


806: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:33:16.65 ID:sFy8gEyhO
ゆり「だから、あたしは抗うのよ。理不尽な現実にも、そんな運命を強いた『神』にも」

ゆり「悪いことなんてなにもしてないのに、あの日までは立派なお姉ちゃんでいられた自信もあったのに」

ゆり「守りたい全てをたった30分で奪われた…!」
以下略



807: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:34:12.43 ID:sFy8gEyhO
恭介(そんな過去、理不尽すぎる。神を許せない気持ちだってわかる)

恭介(もし俺に同じことが起きていたら…)

恭介(鈴を、理樹を、真人を、謙吾を人質にとられ、なす術なく殺されたら…)
以下略



808: ◆u0K2X4aJDs9X[saga]
2015/07/22(水) 21:35:34.30 ID:sFy8gEyhO
恭介「違う。俺だってもし理不尽を強いたやつが本当にいるんなら、絶対に許せないだろう」

ゆり「言ったじゃない…!神に復讐したいわけじゃないってあの時に!」

恭介(あの時とは当然、俺の戦う理由を宣言した時のことだろう。なら一つ忘れてるぜ?)
以下略



1002Res/334.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice