過去ログ - 兄「俺が死んだらどう思う?」妹「死なないじゃん」
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166:名無しNIPPER
2015/07/17(金) 11:26:03.67 ID:K2XoCtPzO
兄「…そうだな嬢ちゃんは確かに、願いを本気で叶えようという思いが募っていない」

女「…」

兄「例えどんなに計算立てて叶えようとしても、想いの強さは大切だ。たかが興味などで願いは叶えられるものじゃない」

『だが貴様はしようとしている』

兄「うん。俺が居れば嬢ちゃんも気楽に叶えられるだろう、『願いが叶う』という重要さに気づけずに」

兄「…」クルッ

女「…っ」ビクッ

兄「嬢ちゃん、教えてくれ。どうして太陽を見たいと願うんだ? ヴァンパイアとしての死を望むんだ?」

女「……」

兄「嬢ちゃんは言ってたよな? 今は素直に太陽を見たいと思えないでいると、じゃあ最初の動機はなんだったんだ?」

女「…知りたかったのだ」


「私という存在がヴァンパイアから離れた時、どんな価値を持つのだろう」

「あの城から離れ、太陽を身に浴び、金のことや一族のこと、それに私に仕える者共と別れ…」

「ただの人と呼ばなくては為らなくなった私に…一体何が残っているのかを…」


女「ただそれだけが興味があった。どれもこれも全て、ヴァンパイア家は実に分かりやすかった」

女「しかし…! けど、私はオマエの家に行って少しわかったことがある…」

兄「なにを?」

女「あの城で過越してきた日々…オマエと家で過ごした数時間…例えようがないほどの『違い』に驚かされた…」

女「食事一つで、世界観がひっくり返る思いをしたのは初めてだ…一緒の椅子に座ることで感動するとは思わなかった…」




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