109:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 23:47:21.39 ID:PVCiXxqLo
あっけらかんと答える様子に、強がっている感じは見られない。
やっぱりどこか、慣れというものがあるのだろうか。
ただ、巴マミはそこで言葉を切らなかった。
「……だけど。
今は、ちょっと違うわ。
なんだか、気味が悪いし……正直言って、暁美さんが来てくれて、よかった」
そう安堵を覗かせる声色に、むしろ私は緊張を纏う。
巴マミの言う悪寒はきっと、私の持つ気色の悪さと同じだったから。
病院の地下はさほど大きくない。
いくつかの行き止まりを潰していって、やがて私たちの足はある部屋の前で止まった。
190Res/93.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。