114:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 23:53:03.27 ID:PVCiXxqLo
言葉は無かった。
ただ、重い空気とよどんだ臭いは、ここが終点であると雄弁に語っていた。
私も巴マミも、動けない。
凍りついた私たちの目の前で、さらに衝撃的な異常が始まった。
ばき、ばき。
嫌な音が、何かが生えてくるような音がして。
部屋の中央に横たわる美樹さやかの遺体から、光と一緒に何かが覗く。
「……何!?」
巴マミの声に、応える言葉はあるはずもない。
私はただ、その冒涜的な光景を、見ていることしかできなかった。
握る拳に、じっとりと汗が滲んでいた。
それは何を表したものか。
今の私に、それを考える余裕はない。
190Res/93.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。