166:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:53:57.74 ID:mAIq3Puio
美樹さやかの顔は、いつか見たままだった。
少しだけ、目立たない程度の化粧を施されて。
今すぐ起き上がっても不思議ではないくらいに、綺麗だった。
「ほむらちゃんが、すぐに見つけてくれたから。
こうして、みなさんに最期の御別れを言えるんだって」
そう声を受けるのと、私の指が肌に届くのは同時だった。
触れたところに、体温は無かった。
当たり前だった。
私は、腕を引っ込めた。
そしてもう一度、頭を下げた。
今度は声はなくて、私はそのまま列を外れた。
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