18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/10(金) 00:49:08.16 ID:dTPiuG0Wo
部屋の中心に居る彼女とドアを塞ぐように座る私。
それなりの距離はあるが、彼女の表情はよく見える。
どう話をしたものだろう。
そう悩んでいたら、佐倉杏子が口火を切ってくれた。
「……アンタさ」すぐに話しだした割に、そこで少し言葉を濁された。
顔を向けて、拝聴の姿勢を示す。
観念したように、言葉を継いだ。
「あいつの最期の顔、見てた?」
誰を、とは聞かない。
代わりに、首を振ることで答えた。
あいつ、笑ってたんだよ。
佐倉杏子は、そう言った。
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