過去ログ - ほむら「告別」
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37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/10(金) 23:57:48.02 ID:dTPiuG0Wo

 進んでも進んでも、何も変わらない。
 私はそれに疲れて、歩き始めていた。
 湿気を含んで身体にまとわりつくような大気の中を、のろのろと。

 インキュベーターは何も気にしない風に少し後ろからついてくる。
 それがなんだか気に障っていたけど、できるだけ意識の外に追いやるようにした。

 動かす足が、とても重い。
 地面を足で蹴る感覚が、どこか遠い。
 前に進んでいると分かる手掛かりは、鼻に感じる臭いが少しずつ強くなっていくことくらい。
 いつの間にかそれは、吐き気を催すまでになっていた。


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