4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/10(金) 00:37:20.23 ID:dTPiuG0Wo
私はそっと、目元に手をやる。
眩しすぎて直視できないから。
その輝きはまだ、私には刺激が強すぎるから。
だから瞼を細めながら、慎重に視界を覆いながら、それでも目をしっかりと凝らす。
きっとこの光の彼方に、あの子がいるのだと信じて。
すがるように。
細い吐息といっしょに、声を絞り出す。
「おはよう、まどか。今日も頑張るよ」
しんと静まり返った世界に、音と光がこぼれて跳ね返る。
返事を待たずに私は、踵を返した。
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