64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/11(土) 23:57:49.54 ID:KutC8v+7o
陽がほどよく沈んだくらいに、私たちはその路地に辿り着いていた。
何の変哲もない。
いつもと何も変わらない、人の往来のない隠れた脇道。
「ここ?」
「ええ」
「じゃ、ちょっと進んでみるか」佐倉杏子は言うより早く歩きだしていた。
「ちょっと待って」
数歩を大きく、私は彼女の横に並んだ。
慣れた動作として髪を払いながら、横顔に告げる。
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