240: ◆LeBgafvn/6[saga]
2015/08/03(月) 21:32:24.35 ID:9Zy4974d0
つぐみ「……それに、お嬢の本気の愛情と、ニセコイ関係の縛りを含めて考えれば、最近不審が目立ったお嬢の行動に全て説明がつく」
つぐみ「論理的に経験的に考えて間違いない。お前はお嬢にも愛されている」
楽「……だけどっ」
つぐみ「橘万里花は言うに及ばず。小野寺様も宮本様の言うとおり、お前を愛している、あるいはいたのだろう」
つぐみ「先生にしても、あの年齢の女性が、わざわざ男の家に同居を願う理由など、恋愛しかあるまい。そう考えた方が自然だ」
つぐみ「もしかしたら、春様やポーラもそうなのかも知れんな。いや人気者じゃないか、良かったな、一条楽」ハハハ
楽「……」ガクッ
楽「……何なんだよ、それ……」
つぐみ「……」フゥ
つぐみ「……お前は、自分自身の事を不誠実で、他人に恥ずべき所ばかりの薄汚い存在だと落ち込んでいたようだが」
つぐみ「そんなお前を、皆が愛した」
つぐみ「私の知っている一条楽は、例えコイビトとして結ばれない運命でも」
つぐみ「自分の大切な人を救いに行かずにはいられない、男気と勇気のある奴だ」
つぐみ「……だが、もし」
つぐみ「お前自身が、お前自身でいることに自信を無くしたと言うなら、私がお前を支えてやる」
つぐみ「お前自身の強さが、お前自身の優しい心が、無くならないように」
つぐみ「それはきっと、お嬢の望むことでもある」
つぐみ「だから、私はお前を殺したりしない。お前がお前であるために、私はあらゆる手段を尽くす」
つぐみ「それだけの話だよ」
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