過去ログ - moral to rium 
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/22(水) 20:06:00.83 ID:kHK7XI7PO

メガネ「それじゃ、ここで」

くせ毛「足、無理しないでね」

メガネ「うん」




ごく普通の距離感で、ごくの友人のように別れを交わす。
馴れ初めからするとそれは異様で、ごく普通とは言えないものであった。



…………

くせ毛『足は大丈夫?』

メガネ『もう平気。』

くせ毛『良かった。体育なにしてたの?』

メガネ『バスケ……
運動ニガテだから、それでやっちゃった』

くせ毛『あー
なんかそんな感じだと思ったよw』

メガネ『イメージ通りで悪かったですね!』

くせ毛『ウソウソ、ごめん
ちゃんと養生してねw』


本来何もないところから、何かが生まれようとしている。
少しずつ、しかし確実に、あり得ないの連続が積み重なってゆく。
それは、うら若き少年少女誰もが望むもののようであり、先駆ける成人男女はうらぶれを危ぶむようなもので。

町を行き、学び舎にこもり、ただ時を歩む灰色の男女は、ある日突然に虹色の舞台へ放り込まれていったのだ。


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