2: ◆JxFTtO5TBE
2015/07/11(土) 22:49:49.96 ID:6Q64FkKH0
〜〜〜
何もない広大な土地が見えていた。
地面はツルツルに均されている。
そこに等間隔に細い線が並んでいた。
私はその線の一本一歩を指でなぞった。
線は僅かに凹んでいた。
広大な土地は、よく見ると四国の周りに広がる海になった。
私は今海沿いの大赦の施設の広場にいる。
仮面の男たちが列を作っていた。
ある「大切なもの」が丁重に運ばれていく。
その「大切なもの」は彫り細工の凝った木製の箱に入っている。
それは仮面によって私から遠ざけられようとしていた。
私の手の届かない場所へと連れ去られていった。
私にはどうすることもできなかった。
みんなが泣いていた。
みんなが――
「……先輩……」
「……先輩!……風先輩!……」
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