6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 19:27:04.42 ID:2xJ+7fel0
次に会ったのはまたあの人のいる事務所で。
オーディションに受かり、正式にこの事務所で活動することになった。
その初めての話し合いである。
相手はあの人だった。
寮に関してであったり、お仕事に関してであったりの話を聞いて。
そして最後に、あの人は自分が担当プロデューサーだといってくれた。
……今思い返すと、とても恥ずかしいけど。
そのとき、私は思わず涙ぐんでしまった……。
ううん、涙をほろりと流してしまっていた。
うれしくて、本当にうれしくて、どこまでもうれしくて。
だって、あの人が私の担当になってくれたということは、あの人が私をたくさん見てくれるということ。
プロデューサーの人数が少ないらしく、私専属……とはなれなかったみたいだけど。
それでも、たくさん一緒にいれて、たくさん私のことを考えてくれる。
それを考えるだけで、どうしても涙が止まらなかった。
あの人は困惑しちゃっていたけど。
もしかして自分のことが嫌だったか、と聞かれちゃった。
そんなことはないです、なんて涙混じりにいってもあまり信じてくれなかったみたいで
まゆを担当してくれて嬉しいんです、といってもまだ信じきれてないみたいで。
……まあ、担当だと明かしたら目の前の急に泣かれたんだから、そういう考えになってしまうのも仕方のない話。
変な形で迷惑をかけてしまった分これからは気をつけよう、と。
そして、あの人に喜んでもらえるようがんばろう、と。
決意を新たにしたのがこの日だった。
……それと。
私の胸の恋心はやはり一過性のものではなく、本物であると確認できたのもこの日だった。
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