過去ログ - 理樹「各ルートを全て同時に攻略しろ?」
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213:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 23:17:09.12 ID:V4cOfh/C0
美魚「私を思い出してくれてありがとうございます…しかしこれからは美鳥が『西園美魚』となるのです」

理樹「分からないよ…いったい美鳥は君の何なのさ?」

美魚「………私は小さい頃、親にあまり構ってもらえずよく妄想の世界に耽っていました」

理樹(美鳥はその妄想の中で出来た妹だった。夢と現実が繋がったんだ。しかしその存在は美魚さんしか認識出来ていなくて、とうとう親が医者を使い、薬物治療によって美鳥の存在を忘れてしまったという)

美魚「ある日授業で若山牧水という人の詩を見つけました。『海と空の狭間で佇む白鳥』その内容から私は美鳥を思い出して意識を失いました」

美魚「結果、自分の大切な一部であった影を失うこととなったのです……美鳥は自分を忘れたから恨んでいるんでしょう」

理樹「そ、そんなことは無いよ!」

美魚「自分はもっと早く消えるべきだったんです…でも…あなたがたリトルバスターズの暖かさに触れてもう少しだけと甘えてしまいました……もう少しだけ側に居たかったんです」

理樹「そんな…これからもその輪の中に居ればいいじゃないかっ!」

美魚「……美鳥を代わりに入れてあげてください…私は孤独を願いました。私は私という存在を捨てて白鳥になりたいのです。なので、直枝さんはどうか私の棺の扉を閉じてください…」

理樹「だ、ダメだ!」

スッ

理樹「!!」

理樹(次の瞬きの内に美魚さんはもう居なくなっていた)

理樹「あ、ああ……そんな…!」

理樹(ポロポロと涙が溢れる…そしてそれが美魚さんとの記憶の素であるかのようにどんどん記憶が消えていくのを感じた)

理樹「ダメだ…今度こそ忘れてしまう……!」

プルルルル

理樹「……?」

プルルルル

理樹(電話がなった…その主は…)

美鳥「理樹君、なにぼうっとしてるの?」

理樹「美鳥……」

美鳥「いい?やるべき事は分かってるはずよ。……お姉ちゃんを救ってあげて」

理樹「………」

パタンッ

ゴシゴシ

理樹(そうだ…僕が西園さんを救うんだ。美魚さんだけじゃない、美鳥も一緒に……)

ザブザブ…

理樹(人間は元から孤独な生き物だ。……だけど、だからこそ人はお互いに触れ合って自分自身というものを作り出すんだ!)




………………
………




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