3:みお ◆skOdBilCbI[saga]
2015/07/14(火) 11:18:48.17 ID:Wnc1C2cPo
見なくても知らぬふりでもいいものを
気配に気づいて走り去った連中は後回しでいい
ああ、天井のない空の下でも、こんなことは平然と
それにしても
奴らも、ここに倒れている女も、訓練兵のはずだ
こんなことが横行してやがるのか?
俺には、経験のないことだが
倒れている少女は、身体のあちらこちらを朱で染められて
かすり傷ならまだいい、目を背けたくなる露にされたままの太腿に伝った鮮血と穢れた痕
意識があるのかないのか、判断はつかなかった
近づいてしゃがみ込んで声をかけた
「おい、意識はあるか?」
肩を揺すり、そのまま問いかけてみるとピクリと動き、
顔を覆っていた腕を降ろすと少しだけ瞼を持ち上げた
身体に触れたのは不味かったのだろう
輪姦された直後にまた違う男が目の前に、それだけで彼女が半狂乱になる理由には充分だった
「やっ、嫌!嫌ああああ!!やだ、触らないで、嫌いや、やめて、もう、やめて、やめてええええ!!」
「落ち着け、俺はお前に何もしない」
「え、、、や、、はぁ、はぁ、うっ、、うぇ」
なんだ、吐くのか?
背中を撫でてやろうかとかざした手を、寸での所で止めた
「はぁっ、はぁっ、、、」
出るものもなくなったのか、今度は涙だった
声を上げて、泥だらけの顔で、
それでも美しい少女だからこそこんな目に
全く、いい気はしなかった
反吐の出る状況
こんなこと、地下では珍しくもなかっただろうに
俺の感性か?品性か?何が変わったのだろうか
「少しは、落ち着いたか?」
ひとしきり鳴いて泣き止むかという所で声をかけた
「はい」
掠れた声で、視点の合わない目で
ゆっくりと、こちらを見た
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