33:みお ◆skOdBilCbI[saga]
2015/07/23(木) 13:00:41.19 ID:6cCqCV18o
起きていたのか目を覚ましたのか、
もぞもぞと起き出したペトラは、目が合うなりそっとキスをくれて微笑んだ
そうだあの時も今もいつも、俺はこうして彼女から与えられてばかりだったように思う
俺が返せるものと、これからは与えてやりたいと思うこと、なにが正しいだろうか
彼女を守るために俺にはなにができるのだろう
どうして欲しいか、なんて聞くことも野暮だと思った
余計なものを付け加えてしまったら
その関係には名前などいらないと、もっと強いものだと信じたかった
キスを返し、彼女の身体に触れ互いに絡ませあって
まだ起き出すには早い時間だった
二度目は俺からの繋がりを受け入れてくれた
すんなりとはいかなかったが
必死で掴んで涙目で求めてくれること、その行為にも言葉は必要なくて
溺れゆくものの深みは、きっとお互いに感じていながら抜け出そうとも考えてはいなかったと
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