過去ログ - リヴァイ×ペトラ「狂った小鳥」
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4:みお ◆skOdBilCbI[saga]
2015/07/14(火) 11:22:38.16 ID:Wnc1C2cPo

初めて、目が合ったのはその時で

幼さと、穢れを知ってしまった虚ろな瞳はそれでも


「その格好じゃあ、戻れねえな」

引き裂かれた服と汚れた身体

「俺が何もしねえと、信じられるならついてこい」

「はい」

「立てるか?」

「はい、、、うっ」

「痛むか?」

「はい、、、いえ、いたく、ありません」

きっと体の痛みより心のほうが重症なんだろう

今は、そのまま麻痺していてもいいのかもしれない

動けもせずそこにいたって、それは増す一方なのだから


幸い、俺の兵舎は離れにあったので難なく連れ込む事はできた

本当の意味で連れ込む為のこの場所なんだろうがな


「シャワーを、浴びたほうがいい。気替えは、、俺のもので悪いが、ここに置いておく」

「あの、、、」

「なんだ」

「いえ、、あ、ありがとう、ございます」

「俺は部屋にいる。ゆっくり、洗い流せばいいからな」

俺にしては生温いセリフをよくもまあ吐けてるもんだと思った

水音と共にまた嗚咽する声が聞こえたが

無理もない、実際に洗い流せるもんではないのだから、な


紅茶を淹れるための湯を沸かして待った

ところで、アイツは俺のことを知っているだろうか

別に好き好んでじゃないが、一般人にも知れ渡ってるくらいだ

訓練兵には知られていても、いやそういう反応をされたが

彼女はそれどころではないのだろうと思うと、その権力で襲った奴らを追放する位は訳ない事


それで安心させてやれるだろうか

ただの気休めにしか、ならんだろうが



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