過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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◆00ZRE1DaEk
2016/01/11(月) 23:40:35.95 ID:Qawrw8RM0
「……これもか」
秋雲はスケッチブックを捲ると、その絵を見て溜め息を吐く。
「前の私はどうかしてたね」
苦笑いで鉛筆を握る。
6Bの鉛筆は闇を作り、彼女の姉妹を飲み込んでいく。
「こんなん書いちゃうって、秋雲も落ちたものだなぁ…」
自虐的な笑みを浮かべつつ、その手は休むこと無く姉達を塗り潰す。
「っと……へへ」
満足そうに絵を掲げる。
大勢描かれていたその絵は、闇を背景とした提督と秋雲のツーショットに変貌を遂げていた。
「二人っきりだ……二人っきり…!」
年相応の笑顔で呟いた秋雲は、独り言を反芻して顔を赤らめる。
「他にだぁれもいない……」
スケッチブックを開けば、他のページも黒い背景となっている。
それを見ると達成感と愛しさが混ざり、彼女の脳内を駆け巡るのだ。
「……んー♪」
提督にキスをすると、紙は濡れた。
そのまま舌をこねくりまわすと、画用紙が舌で少し削れた。
そのかすを飲み込むと、なんとも言えない満足感が秋雲を包み込んだ。
部屋の外では、陽炎と提督の披露宴が行われている。
提督は自分の姉と結ばれた。
その瞬間、この世界から秋雲の求めた提督は消えたのだ。
「いつまでも一緒だよ……」
だから秋雲は絵を眺める。
そこには、彼女の求める全てが写っていた。
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