過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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244: ◆00ZRE1DaEk
2016/01/11(月) 23:40:35.95 ID:Qawrw8RM0
「……これもか」

秋雲はスケッチブックを捲ると、その絵を見て溜め息を吐く。

「前の私はどうかしてたね」

苦笑いで鉛筆を握る。
6Bの鉛筆は闇を作り、彼女の姉妹を飲み込んでいく。

「こんなん書いちゃうって、秋雲も落ちたものだなぁ…」

自虐的な笑みを浮かべつつ、その手は休むこと無く姉達を塗り潰す。

「っと……へへ」

満足そうに絵を掲げる。
大勢描かれていたその絵は、闇を背景とした提督と秋雲のツーショットに変貌を遂げていた。

「二人っきりだ……二人っきり…!」

年相応の笑顔で呟いた秋雲は、独り言を反芻して顔を赤らめる。

「他にだぁれもいない……」

スケッチブックを開けば、他のページも黒い背景となっている。
それを見ると達成感と愛しさが混ざり、彼女の脳内を駆け巡るのだ。

「……んー♪」

提督にキスをすると、紙は濡れた。
そのまま舌をこねくりまわすと、画用紙が舌で少し削れた。
そのかすを飲み込むと、なんとも言えない満足感が秋雲を包み込んだ。

部屋の外では、陽炎と提督の披露宴が行われている。
提督は自分の姉と結ばれた。
その瞬間、この世界から秋雲の求めた提督は消えたのだ。

「いつまでも一緒だよ……」

だから秋雲は絵を眺める。
そこには、彼女の求める全てが写っていた。


【写像】


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