過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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289: ◆00ZRE1DaEk
2016/02/14(日) 01:36:36.30 ID:/LVWFbLVO
「北上さん……」

練習で作ったチョコの食べ過ぎか興奮しすぎかはさておき、ボウルを抱える大井の鼻からたらりと赤くどろっとしたものが垂れた。

「あっ……」

ヘラを持ってた手を離し、遮ろうとするが間に合わず、その滴はボウルの中に吸い込まれていった。

「……ぁ」

だが何かを思い付いた大井は、取り出した包丁を手首に当て、同じように血を垂らす。そしてそのままヘラでかき混ぜた。
元々色が似ていたそれらは混ざりあい、一目見ただけではただのチョコと遜色無い。
だが、彼女の中で何かが弾けた。

「…ふふっ……」

偶然の産物は型に流し込まれ、冷やされ、綺麗に包装された。
そこに貼られたハート型に切り抜かれた紙。そこには彼女が真に愛する上官の名前が丁寧にペンで綴られていた。


「提督。義理ですけど作りました」

「あ、ありがとう……?」

翌日
何も知らない提督は、突然のことに戸惑いながらも箱を受け取る。

「食べてみて下さい」

「えっ……」

本人の前ですぐに口にするのは気が引けたが大井の異常なまでの説得に折れ、恥ずかしさを感じつつ中のチョコを口に運んだ。

「……ん?なんだ?」

味に違和感を覚えて眉をひそめる彼を尻目に、大井は意識が飛びそうなまでの爽快感とお腹の奥で広がる温かい満足感、それを同時に感じていた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

「……大井?これなにか――」

「あの……明日も作ってきてもよろしいですか?」

彼女は左手首を擦りながら惚けた顔で尋ねた。


【ビター】


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