過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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400: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2016/04/12(火) 12:45:04.09 ID:0yMaKywjO
「……司令官…どこ、行ってたの……?」

執務室の扉を開けた提督は、中にいた霰の目の色が変わるのを見た。

「えっ…トイレだけど」

「……何で?」

いつも通りの物静かな霰。だが、彼女から出る雰囲気は彼女らしからぬ威圧感を放っていた。

「何でって……行きたくなったからとしか…」

「離れないって……約束は…?」

あまり表情を変えない霰だが、誰が見てもわかるほどに眉間にシワを寄せていた。

「え?……そんなことしたっけ」

「しました……昨日」

提督に心当たりは無かったが、かといって見透すようなまっすぐな目で即答されては否定できず、必死で無いものを見つけようと昨日の記憶を辿る。

「昨日……したか?」

「した…絶対に。もう一生離れないって…絶対した」

一生。それを聞いて彼の頭に1つの答えが浮かび上がった。

「一生?……あぁ…霰」

「思い出した?……よかっ――」

「それは夢だろ」

「…………何で?」

「何でって…まず一生ってのが嘘っぽい――」

「違う。嘘じゃない」

「いや……だってさ」

「嘘じゃない……あのとき司令官は……」

「……霰?」

提督は、こっちに顔を向けながらも彼女の目は自分を見ていないことに気がついた。

「何で忘れたんですか?」

「えっと……だから、夢だろ…?」

「違う……あれは本当」

「…………霰?」

「本当…本当……絶対に本当…司令官は言ってくれた……絶対……」

彼女は自分の頭に刷り込むように何度も呟いていた。

「……なんで、そんな嘘言うんですか?」

平常心を取り戻した霰は、据わった目を提督に向けて尋ねた。


【夢中】


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