過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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497: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2016/06/13(月) 00:30:55.19 ID:pI0DrsJAO
「おはよー間み…あれ?」

いつものようにカウンターに身をのりだして間宮と軽く談笑しようとしていた提督だが、目当ての間宮がいないことに気がついた。

「んー?…おーい」

「どうしました?」

「うわっ!」

遠くに目をやり探していると、突然目の前に伊良湖が現れた。
思わず提督は数歩後ろへ飛び退いた。

「伊良湖!?どこから!?」

「え、えっと……?」

口をパクパクさせながら単語だけを並べる提督に、伊良湖は苦笑いで首を傾げる。

「今、突然目の前に来たから……」

「…あ、なるほど……ちょうどシンクの下の棚を弄ってたんです」

全てが繋がった伊良湖は、ニッコリと愛嬌溢れる笑みで下を指差した。
提督からは見えないが、その先には空きスペースがあるらしい。

「そ、そうか……ところで間宮は?」

「いません」

落ち着いた提督が改めて尋ねると、予想外の言葉が即答で返ってきた。

「え?」

「実はいなくて……今朝は私が、一人で全て!作ったんです」

「そ、そうか…」

一人で全て、の部分を強調する伊良湖が可愛らしく、提督もつられて口が緩む。

「間宮さんはいませんけど、私一人で大丈夫です。ですから、間宮さんの代わりに話を聞きましょう」

「そうだな……」

間宮と話すのが日課の彼だったが、今日は伊良湖と話すことにした。
だが話すと言っても大したことでは無かった提督は、必死に話のネタを探し始める。
そしてシンクに…厳密に言えば見えないシンクの下に目が止まった。

「そうだなぁ……ひとつ聞いてもいいか?」

「えぇ。なんでしょう?」

「その棚の中には何が――」

「糠漬けですよ。この暑さですと数日で臭いがキツくなるかもしれませんけど……」

「そうか…食べてみたいなぁ」

「えぇ。自信作ですので是非お食べになってくださいね!」

事実、数日後に艦娘たちから苦情が入るほどの悪臭が確認されるのだが、それはまた別のお話である。


【糠床】


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