過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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609: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2016/10/09(日) 10:44:13.58 ID:37RyjriFO
>>605

「………………あれは」

ふと見た窓の向こう側。そこには提督と高雄の姿があった。

提督が出掛けることは知っていた。
不本意ながら、その理由が姉の為であることも。

「……高雄姉さん?」

だが、何故二人で門を潜ったのか。
彼女にはわからない。

「まさか……浮気?」

提督は生真面目で不器用。そんなこと出来るはずがない。
当然鳥海は提督のことを信じている。

しかし高雄の目には提督以外写らない。
その事実は鳥海に一抹の不安を煽るには十分すぎた。

「提督……っ」

無意識に右手の薬指に手が伸びる。

ともあれ今は信じるしかない。
そう言い聞かせて冷たい銀の輪を撫でる。

「………………」

自分は提督の唯一の嫁艦。
それが彼女の心の支えになっている。

その『思い込み』が彼女を支える唯一の柱。

「…………信じてますからね」

偶然拾った何の効果も価値もないリング。
それを執務室の前で拾ったときから彼女は提督の嫁艦になった。

「浮気なんて……ダメですよ」

嫁艦である鳥海は見えなくなるまで二人の背を見送っていた。


【支柱】


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