過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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644: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2016/12/02(金) 23:45:23.52 ID:Il+NKmzIO
「……………」

『司令官、なに?あまり食が進んでないじゃない!』

厨房に戻ってきた神風は先程見た光景を思い出していた。

『ダメダメ、全然ダメ!朝はしっかり食べないと』

確かに提督の料理は秘書艦の仕事だと教えたのは自分自身であり、むしろ間違えたのはいつもの癖で料理を作っていた自分自身である。

「………………」

それに則り、朝風は朝食を作った。
事実だけ見れば、神風が間違えて朝食を作った。それだけのこと。

「たった一日で…………馴れ馴れしすぎるわ……!」

だが、それはあくまでも理屈であり客観的に見た話。
調理していた時の温かい気持ちは一瞬で風化し、その塵芥が彼女の心を荒ませ、隙間を埋めるように嫉妬が芽生える。

「………………………………あの子さえ…っ」

そこから続きは口をつぐんだので出てこなかったが言い淀んだつもりはまったく無く、却ってその決心が妬みを鋭くさせた。

そもそも昨夜から彼女のことが気に入らなかった。
いきなり来たと思えば、ここを知るためというもっともらしい理由で自分を秘書艦に推薦した。
代わりに神風は外され、お役御免となった。

「……………………邪魔ね」

昨日まで朝風がいなくとも支障が無かった。
秘書艦は自分で、常に隣にいた。
彼女がやって来なければ、これからもずっと続いた筈の未来。
それが思わぬ乱入で消えてしまった。

邂逅できた喜びは消え失せ、それを上回る憎悪が蝕む。

「…………………………………………」

静かにお盆を置いた彼女はそのまま包丁を握り、再び執務室に向かった。


【間引き】


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