過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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678: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2017/02/10(金) 19:23:43.52 ID:t+Wrl8A6O
「司令官様!」

大声が部屋の沈黙を破る。

「……もしかして、俺か?」

呼ばれていたのが自分だと気付いた提督は声の方を振り返った。

「ここにいたんですね!」

そう言うや否や胸に飛び込んでくる巻雲。

「ま、待ってくれ──」

「あっ、会議中でしたか!」

でしたか。などと言うがこの部屋は大本営の会議室。それ以外にあるはずもない。

もっと言えば、彼女らに冷たい視線を送っている周りの者達の服装を見れば、海軍の指揮官が集まっていることぐらいわかることだ。

「……も、もしかして……失礼でした?」

彼女は周りが見えない性格なのだろう。震える声で訊ねる彼女を見て、場違いながらも妙に達観していた。

「…………こ、これ…」

巻雲からおずおずと差し出される片手サイズの紙。周りの指揮官達がざわつき出す。

「お手紙です……あの、中々返事が来なかったんで…」

手紙。その一言を聞いた提督の体は硬直する。

「君が──」

「その……お、お返事下さいね!」

聞き返す間も与えず、巻雲は嵐のように去っていった。

「………………その、すみません」

「いやいや、可愛い子じゃないか」

とりあえず謝る提督に元帥は笑顔をみせる。

「これが終わったら返事を書いてあげなさい」

「………………そう、ですね。かなり溜まってしまってます」

「秘書艦かな?」

「……まぁ」

初めて会ったなどとも言えず、提督は苦笑いを浮かべた。


【ラブレター】


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