過去ログ - 【安価】提督「変わってしまった彼女達」【ヤンデレ注意】
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715: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2017/09/30(土) 01:58:13.01 ID:lVgnAQQ20
「はぁ!?」

「すまん、なくしてしもうた」

秘書艦に様々な管理を押し付けていた事がいけなかったのか。

謝る初春を前にして提督は悶々と悩んでいた。

「えっ…と……そう、か……」

「そういったものは貴様が管理してるかと思うとったんじゃが……否、言い訳にならぬな」

(仮)とは言っても結婚の書類一式が消えた。
他の資料に紛れ込んで、そこから行方がわからないらしい。

要点を掻い摘むとこうなるが、これには流石の提督も放心状態に陥った。

「……どうすんだ」

昨日に記入したのでその時点では存在していた。そう簡単に無くなるものではないだろうが、消えてしまった以上仕方ない。

「さて、どうするかの」

「どうするって……また貰って書かなきゃなあ」

良い顔はされないだろうが、大本営に頼めば新たな書類を貰えなくもないだろう。
だが、人生のターニングポイントを挫かれた虚無感が提督の中で漂っていた。

「……なんじゃ、諦めんのか?」

「それはない。書き直すさ」

「……そうか。仕方ないの」

呆れているのか、俯く初春は溜め息を漏らす。

「暫し初霜を探してくるかの」

提督の告白に嬉し涙を流していた初霜。彼女にも説明しなければならない。

「頼む。説明は俺がするから」

「…………」

それに応えることはなく、初春は部屋を出た。



「すまん、見つからんかった」

「……えっ」

しばらくして戻ってきた初春は、あっけらかんとしていた。

「ど、どういうことだ!?」

「さっぱりわからぬ」

「し、しっかり探したのか!?……そうだ!放送で呼び出したら──」

「………………ふん」


慌てる提督はあらゆる手段であらゆる場所を探したが、結局書類と初霜が見つかることは無かった。



【神隠し】


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