113:名無しNIPPER[sage]
2015/07/23(木) 21:57:27.94 ID:Ut9bCkLSo
魔王城には魔物はおらず、自分達が倒した魔物の死骸ですらそのままだった。
やはり、今の勇者に満足に魔王として活動出来る程の力はないと見える。
盗賊「………絶望、か」
確かにこれから起きる出来事は絶望なのかもしれない。
勇者が魔王として充分でなくとも、その力は絶大である事に間違いはない。
元より勇者にも叶わない―――なぶり殺しは目に見えている。
盗賊「だが……不思議と……」
絶望の中でも、足掻ける気がしていた。
”死”を覚悟した人間に絶望なんてものは唯の付加価値でしかないのだ。
玉座への大扉を開く。あの時、勇者が開いた様に。
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