24: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:07:24.83 ID:9XTpaLhVo
勇者「―――大雷撃魔法!」
魔法使い「いっけーっ! 大火炎魔法っ!」
二人の魔法の前に魔物の軍勢は塵芥と化していく。
されどうじゃうじゃと雲霞の如く――その数は減る様を見せない。
盗賊「くそ……この村事態が、罠とは思わなかった……な……」
僧侶「盗賊、今は話さないで……身体を、休めてください!」
立ち寄った村で、一行は窮地に追い込まれていた。
村は魔物の巣窟であったが、それを気づかせないだけの活気があった。
村人は優しく、笑顔の絶えない村だった―――だが、全てが一行を陥れる為だけの布石。
魔物「ぎゃはははは! どうだ、どうだ我らが智将の策は! 貴様らにも見抜けまい!」
軍勢たちが嘲る。勇者の歯ぎしりが確かに耳に届いた――盗賊は、僧侶の後ろで俯く。
不覚。その一言に尽きる。僧侶が回復魔法を翳してくれている、腹部を抑えながら盗賊もまた歯ぎしりした。
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