20:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:49:51.86 ID:d3Zd/SN00
だって、桃子の言葉に、その監督は怒ったのだから。
「子どもが何を言っている」だの「何がわかる」だの「俺の演出にケチを付けるつもりか」など色んなことを言われた。周囲の様子を観察する限り、これはこの監督にとってそれほど珍しいことではないようだった。さすがに桃子は子どもだったから、止めてくれる人も多かったけれど、その中には『呆れ』のような感情が大きく含まれているような気がした。
監督の言葉に桃子は反論したけれど、それでも監督は桃子の言葉を否定したし、周りの人は桃子をたしなめた。あの監督よりも桃子の方が簡単に折れると思ったのだろう。周りの人はとても困っている様子だったし、苛立っている人も居たように思えた。だから、桃子は仕方なく、折れることに――
泰葉「待って下さい」
泰葉ちゃんが口を開いた。
泰葉「その子の言う通りにした方が、いいと思います。そうした方がこの作品はよくなるかと」
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