87:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 18:34:14.48 ID:d3Zd/SN00
桃子ちゃんを見ていると、彼女は萩原さんのことを呆れた目で見ていた。でも、それは決して厳しい目ではなくて、むしろ優しい目だった。……信頼、しているんだね。
そう思うと、私はなんだか嬉しくなって、くすりと笑ってしまった。
すると、それをどう受け取ったのか、萩原さんは「わ、私、笑われました!?」と慌てて、桃子ちゃんが「……当然だよ。ごめんなさい、泰葉さん。見苦しいところをお見せして……」と謝って、それに萩原さんが「そうだよね、私なんか見苦しいよね……穴掘って、埋まってますぅ!」と言ってどこからともなくスコップを取り出し、桃子ちゃんが「ちょっと、雪歩さん!?」と慌ててそれを止めようとしていた。
泰葉(……本当に、楽しそう)
そんな桃子ちゃんたちを見ていると、やっぱり私も楽しくなってきて、私はくすくすと笑った。
それを桃子ちゃんに見られてしまって、桃子ちゃんは「泰葉お姉ちゃん! 笑ってないで、一緒に雪歩さんを止めて!」と叫んだ。
すると雪歩さんは「泰葉お姉ちゃん……?」と穴を掘ろうとする手を止めて、首を傾げた。
そうしたら桃子ちゃんの顔が赤くなっていって……。
終
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