過去ログ - 北条加蓮「シンデレラ前夜」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/16(木) 23:46:10.45 ID:pES0toMOO
「アイドルに興味はありませんか?」

低く響く声よりも、その大男から発せられた言葉の内容に、胸がざわめきたつ。

「アンタがアタシをアイドルにしてくれるの?」

咄嗟に出た言葉は、いつも考えている否定の言葉ではなかった。

「貴女がそれを望み、立ち向かっていく勇気があるのなら」

その言葉が、私の心に重ねた「無理」という言葉をそぎ落としていく。

「でもアタシ特訓とか練習とか下積みとか努力とか気合いとか根性とか、
なんかそーゆーキャラじゃないんだよね。体力ないし。それでもいい?」

そんな言葉が出てしまう。積み重ねてきた言葉が私を止めさせようとしている。

無理なんだと、駄目なんだと言ってほしかったのかもしれない。

「一緒に頑張っていきましょう。最初は小さな一歩でも、
その一歩を積み重ねていけば、それがいつか形になります」



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