過去ログ - 勇者「もうモンスター倒したくない」
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33:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2015/07/17(金) 16:41:36.60 ID:IvfCb3Y0O

勇者『えっ……?』

戦士「そうやって一人にしてくれって散々泣くんだよ、お前。
うっとうしいやら、馬鹿馬鹿しいやら付き合ってられねーってぇの」

勇者『……』

魔法使い「私たちが、アンタといて後悔したことあると思う?
今だって、少しも後悔なんてしてないから。
例え妹が、魔法を使えなくなったってね」

僧侶「えっ……!」

魔法使い「気がつかないと思った?
アンタ魔法使い用の魔法薬飲んだんでしょ。
じゃなきゃ、攻撃魔法の類いは使えないもんね」

僧侶「……」

戦士「もう、魔法つかえないのか?」

僧侶「……はい。さっきの服の魔法でギリギリでした」

勇者『……』

魔法使い「でも、私も妹も後悔なんてしないわよ。
意地でもしない。
アンタが私たちのこと忘れても、喋れなくなっても、それでも後悔なんか絶対しないから」

勇者『……』

戦士「なんだ、もう喋れなくなったのか?」

勇者『……』

僧侶「勇者さん……」

勇者『……うぅ……ひっぐ……ぐすっ……』

戦士「俺の上で泣くのやめろよな。全く辛気くせぇ」

魔法使い「さーて、じゃあ魔法薬も飲んだし、特大のやつで塀を壊すわよー。
つっても、妹と同じ呪文だけどね」

僧侶「みんな伏せて!」

魔法使い「タリドンマ!」


バゴォッッ!!! ガラガラ


戦士「うへー。すげぇなお前ら」

僧侶「私はお姉ちゃんを真似しただけだから……」

魔法使い「ほら、さっさと行くわよ。これで、この国ともおさらばだわ」

僧侶「勇者さん、これで自由ですよ!」

勇者『……』

僧侶「勇者さん……?」

魔法使い「……行くよ」

戦士「ああ」

僧侶「……」

勇者『……』


タタタッ



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