6: ◆8HmEy52dzA[sage saga]
2015/07/17(金) 21:30:47.89 ID:0XhJBn560
エロ本を隠す事に躍起になっている時点でバカめはどう考えても僕な気がして来たが、何はともあれ僕の特殊な性癖を世間様に流布する訳には行かないのである。
そんな事をされては僕の人生はおしまいだ。
相手が戦場ヶ原ならば尚更、冗談抜きで絶命の危険性がある。
ちなみに本当のお宝は床を改造して作った床下スペースの更に奥の二重底に隠してあるのだった。
そのスペースでさえ作った僕にしかわからないくらい周りの床と溶け込んでいるため、見つけるのにも一苦労な代物である。
「まあ、大人しそうな奴がドン引きするような性癖を持っていたり、普段下ネタばかり言う奴に限って純情だったりするじゃないか。それと一緒で僕もファッション変態を嗜むこともあるが、その実は普通に異性が好きな年頃の男だよ。普通最高」
やれやれだぜ、と学帽の似合う高校生とは思えない貫禄の高校生を気取って対面に座る。
よし、このまま女子に有効なケーキという課金アイテムを使用し、休憩しようという名目の下、エロ本の流れを断ち切ってしまおう。
「さ、これで僕がいかに普通かわかってくれたところで、休憩もかねてケーキ食おうぜ」
「そう。ブルマや猫耳って普通の性癖だったのね。知らなかったわ」
「ぶっ!?」
「あまつさえ縄で縛ったりスクール水着やメイド服を着せていやらしい事をするのは普通だったのね。世の中には私の知らない事がまだまだたくさんあるわ」
「戦場ヶ原さん!?」
ピンポイントで僕の持っているお宝の内容だった。
「これ、なーんだ」
「――――」
嫌な汗が止まらない。
心臓は今にも口から飛び出しそうだ。
呼吸の仕方を上手く思い出せない。
そう。
戦場ヶ原が服の下から取り出したそれは紛うことなく、僕が床下に隠した筈の数冊のエロ本だった。
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