10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/18(土) 20:53:37.66 ID:o3PBwpJe0
仮眠室から毛布を取ってきて、起こさないように静かにかけようと、Pさんへ近づいていきました...
すると、今までよく聞き取れない声の大きさだったPさんの寝言がはっきりと聞こえてきました
「雪乃...」
私は思わず飛び上がりそうになるほど驚きました
起きていたのですか?そう声をかけようとしましたが、すんでのところで思いとどまりました
じっとPさんの様子を観察すると、どうやらまだ夢の中にいるようです
「ありがとう...いつも...ありがとう...」
もし、その寝言を聞いた時の私を見ている人がいたら大笑いしたのではないでしょうか
だってその時の私はきっと口を開けてキョトンとしていたはずなのですから
Pさん...本当に罪な人
貴方は起きているときの行動でさえ私を一喜一憂させるのに眠っている時ですらそうなのですか?
そう思いながら、そこで私は初めて気づきました
知らない間に自分とPさんの距離が驚くほど近寄くなっていたことに
手を伸ばせば届く距離どころではありません
Pさんの顔を今までにないくらい近くで見ることができるまで、私たちの距離は縮まっていました
目の前で寝息を立てているPさん...
それをもっともっと近くで聞きたいと思う私...
私は無意識の内にさらにPさんとの距離を詰めていました
そして、気が付くと私は眠っているPさんの唇と自分の唇を重ねていました
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