9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/18(土) 20:52:38.36 ID:o3PBwpJe0
歩きながら私はひょっとしたらPさんがまだお仕事をなさっていて、会えるかもしれないなどと考えを巡らせました
そして、そっとドアを開けて事務所に入ると私の眼には、自分の席でお仕事に打ち込むPさんの姿が...飛び込んできませんでした
キーボードの音もプリンターの音もしない、ちひろさんもPさんも誰もいない、ただ電気が点いているだけの事務所
一瞬、戸締りを忘れているのではという不安に駆られましたが、よく見るとPさんのデスクの周りには鞄がかかったままでした
ではどこに行ったのかと周りを見回すと、ソファーの方に動く物が見えました
それからかすかに聞こえる寝息...
近づいて様子を見ると、そこにはソファーに寝転がっているPさんがいました
おそらく仮眠を取っていらっしゃるのでしょう、私が近づいても起きる様子がありません
それに聞こえないくらいの小さな声で寝言を言っているようでした
私は、きっと夢の中でもお仕事をしているのだろうと苦笑しながらも眠っているPさんを眺めていました
ふと目を別の方に向けると、Pさんのデスクの上には私の目的である台本が置いてあったのです
私はそれを見つけて鞄の中にしまいました
Pさんが見つけて私に返すつもりだったのでしょうか、とにかく当初の目的を達したことになります
でもこのまま帰っていいものか、判断に迷いました
Pさんを起こすのは忍びないですし、かといってこのままではPさんが風邪をひいてしまうかもしれない...
とりあえず、私はPさんが寒くならないようになにかかけてあげることにしました
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