過去ログ - 提督「狙うは旗艦ただ一隻、全残存火力を集中させろ!」
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63: ◆RO/TgQj9wk[saga]
2015/08/08(土) 15:17:18.18 ID:TutUsSa50
移動。舞鶴鎮守府先生達私室。

妹「兄さん、結婚してただなんて知りませんでした」

先生「いずれそうなるだろうとは予想はついてた。つい最近のことでもあったのもあるだろうが、警戒期間中のことでもあったから軍部関係者にしか合法的に連絡することはできんかったのだろう」

妹「先生は知ってたって事ですか?」

先生「まぁな」

先生は持っていた鞄から何やら紙を取り出して目を通していた。

妹「私、実際少し兄さんのことが心配だったんですよ。十一月のこともそうなんですけど、自分の存在感?みたいなのを自覚してない節があるものですから」

先生「同感だ」

妹「また近々大規模な作戦が展開されるとか、ないですよね?」

先生「どうだろうな」

妹「教えてくださいよー」

先生「・・・」

妹「機密なのは知ってますから、本当に誰にも言いませんから。工場長にも」

先生「機密って言うのは、部外者に言った時点で機密じゃなくなってしまうものなんだ」

妹「部外者って、私も一応軍関係者ですよ」

先生「それは、そうだろうが・・・」

妹「どうすれば教えてくれるんです?」

先生「どうしようとも、例えそのお前が言う作戦があったとしても教えるわけにはいかない。工場の責任者というならまだしも」

妹「でも、兄さんが本当に危ないときは教えてくださいよ」

先生「・・・危ないときはな」

妹「よかったですよかったです」

隅の寝台を指差すと、

妹「・・・私ちょっと寝ていいですか?」

先生「別に一々言わなくても・・・」

妹「何もしないでくださいね」

先生「とことん信じられてないのか・・・」

一周年で会いに来たというのは建前、本当の目的はこの鞄の中にある。

知らず鞄を引き寄せながら、彼は未来を憂えた。



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