過去ログ - 女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 02:37:16.35 ID:kpJL2LZZ0

3年生になって、クラス替えがあった。

僕は誰よりも早く九九を覚えていたし、漢字の試験はいつも満点だったと思う。

僕は先生に頼まれてクラス委員になった。

クラス委員と言うのは、リーダーの素質のある子供がやるのではない。

勉強だけができる、友達の少ない、ひまな子が押し付けられるものだ。

僕は、みんなが友達と遊ぶのが忙しいということを知っていた。

だから僕は変に揉めるのは時間の無駄だと思って引き受けた。

クラスのみんなは、感情のない拍手を僕に送ってくれた。


家が近い僕は、誰よりも早く教室に来て、メダカにエサをやる。

黒板をきれいにして、日直の名前を書く。

教室にゴミが落ちていたら、拾ってごみ箱に捨てる。

たぶんいくつかは、僕の仕事じゃなかったと思うけど、別に僕はどうでもよかった。

みんなは僕にやってほしいと思っていたし、僕もそれくらいやってもいいと思っていたし。

ただ先生が、分からないことがあったら僕に聞けと言ったせいで、勉強ができない子に教えることになったのはちょっと面倒だった。

となりの席の子はスポーツができるけど、勉強はできないみたいで、僕の時間はその子にずいぶんと取られた。




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