過去ログ - 女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」
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44:名無しNIPPER[saga]
2015/07/21(火) 19:49:57.93 ID:uvtOiury0

まるで大きなマンションをそのまま海に浮かべたようだった。

遥か沖を通っているはずのその船は、手を伸ばせば届きそうな気がした。

ふと横を見ると、少女の大きな瞳にもその船が映っていた。

僕に気付いた少女はこちらを見ると、何も言わずにふふっと笑った。

初めて時間が過ぎるのを忘れた。

時間を忘れた僕らは、昼休み終了のチャイムに間に合わず、先生に怒られた。

でも学校の外に出たことはばれなかった。

だからそれは僕らの秘密になった。

ルールを破ったことに、不思議と罪悪感は無かった。



少女と初めて海にった日、少女は僕のことを確かに友達と言った。

その日から僕の中に生まれた可笑しな気持ちは、それが何なのか分からないまま、その後もずっと燻りつづけていた。




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