過去ログ - 女「じゃあさ、初恋の思い出とか語ってよ」 男「うざっ」
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92:名無しNIPPER[saga]
2015/07/24(金) 18:49:55.70 ID:5hYx4cEA0

高校3年になって、進路を考える必要になったとき気づいた。

僕に『将来の夢』は無かった。

何になりたいか、ではなかった。

6年前に故郷に忘れてきたものを取りにいかなければいけないと思った。


やっと分かった。

6年前、少女が何を言いたかったのかを。

6年間、自分がどれだけ愚かだったのかを。


何も手に持たず、少女に会う事なんてできないと思った。

会えるかは分からないが、次会うときは、少女に誇れるものを持っていかなければいけないと思った。


僕は、幼いころ見た少女の涙を、拭うことができるかもしれない可能性を求めて大学に進学した。

大学一年の前期の授業が終わった夏、僕はアルバイトで貯めたお金を持って、海のにおいのする故郷に向かった。




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