過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「きっと、これからも」
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340: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/05/08(日) 00:14:53.40 ID:klf2/hE40



その後一階へ下りたり、事務所の中を探してみたり、また階段下まで戻ってみたり。回れる所は回ってみた。軽い探索みたいになってしまったな。
途中他のアイドルと出くわすと雑談に発展するので、俺としては早く見つけてしまいたいのだが……如何せん見つからない。あいつらまさか帰ったとかじゃないよね?

さてどうするかと考えていた時、階段が目に映る。

そういや、この上はまだ見てないな。恐らくは屋上へ続いているのだろうが、勝手に行っていいものなのだろうか。



八幡「……まぁ、今更か」



既に事務所中を探したのだ。屋上へ出るくらいは許されるだろう。
俺は一応辺りを見回した後、ゆっくりと階段を上っていく。別にゆっくり上るのに特に意味は無い。しいて言うなら足が痛い。

やがて階段を登り切ると、外へ続く扉が一つ。踊り場にもあの双子の姿は見えない。
となると、やっぱこの先か。


俺はドアノブへと手を伸ばし、その扉を開いた。









「――――おや」






最初に思ったのは、奇麗だな、というありふれた感想だった。


扉を開いたその先。
日が沈みかけ、夕焼けに照らされたその長くきらびやかな銀髪。

こちらに気付き、振り向いたその横顔は、神秘的なまでに美しい。


……本当に、絵になる奴だな。


一瞬、映画か何かのワンシーンに飛び込んだのかと錯覚したぞ。
そんなチープな感想が出てくる程、目の前の彼女は鮮烈に映った。



八幡「……月見には、まだ早いんじゃないか。四条」

貴音「そうですね。……しかし、こうして夕日を眺めるのも良いものです」



どこか妖艶に、されど嬉しそうに、四条貴音は微笑んだ。





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