過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「きっと、これからも」
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344: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2016/05/08(日) 00:20:00.77 ID:klf2/hE40



八幡「分かった。後で如月に訊く事にする。……助かったよ」

貴音「いえ。これくらい、礼を言われる程でもありませんよ」



本当に、気にしてないという風に笑う四条。

……こうしていても、あの事については何も言ってこないんだな。



八幡「…………」

貴音「……わたくしは、まだ忘れていませんよ」

八幡「――ッ」



一瞬、息が止まったかと思った。
俯きがちだった顔をあげてみれば、静かに微笑む四条が目に映る。



貴音「あの日宣言した、その時を。今でも楽しみに待っています」

八幡「…………」



今にして思えば、バカな事を宣ったと思う。

765プロという、トップアイドルと言っても過言ではない最たる存在。そんな彼女らに、あんな大口を叩いて、無謀とも言える宣戦布告をした。



……だがそれでも、彼女はこうして待っている。

ならば、俺は言う他無い。



八幡「――ああ。待ってろ、すぐ追いつく」

貴音「ええ。いつでも、わたくしたちは受けてたちますよ」



笑いながら、あの日の邂逅をやり直す。

あの時の宣言を、無かった事にはしないように。


夕日はもう殆どが沈み、仰ぎ見れば、幾つか星が瞬き始めていた。



大きく弧を描く、月を中心に。








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