過去ログ - 志希「アイドルをオモチャにするクスリ」【R-18】
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30: ◆Freege5emM[saga]
2015/07/20(月) 13:34:53.67 ID:+YHYAwhlo

●24

「じゃあ、始めるぞ」

俺も、梨沙のそばに自分の椅子を置いて腰を下ろし、まずは梨沙のツインテールを解いてやる。
髪を下ろすと、梨沙の印象が一気に変わる。
パッションには貴重なお淑やかさが、梨沙の後ろ姿から滲んでくる。

「……ゆっくり、よ? 力、入れちゃ、イヤ」

梨沙も自分の櫛を持ち歩いているが、俺に使わせない。
俺は手櫛で梨沙の髪に触れる。皮膚の上を滑っていく感触は、どんな繊維よりも滑らかだ。


髪をいじってると、妙に沈黙が重く感じられて、
その重さを吹き払うべく、俺は適当なことをしゃべりだす。

「梨沙って、梨沙パパに髪を触らせるコトはあるのか?」

「……あんま、ないかな。パパが触りたい、って言えば、触らせてあげるつもりなんだけど……んっ」

手のはずみで、梨沙のうなじを指がかすめてしまうと、
鏡の向こうに見える梨沙の目が、くすぐったそうに閉じられた。

「でも、パパはね、プロデューサーみたいなヘンタイじゃないから。
 髪の毛を触りたい、なんて言わないよ」

「おいおい、髪を触るのがヘンタイなのか?」

そんな話、スタイリストさんに聞かせたら笑われてしまう。



「……だって、プロデューサーの触り方が……プロデューサーに触られてると、
 なんか、ヘンな気分になるの……」

鏡の向こうの梨沙は、顔を俯けてぶつぶつつぶやく。

「じゃあ、俺は梨沙の髪を触らないほうがいいのか?」

「そんなコトは言ってないでしょ。
 でも、スタイリストさんとかに触られても、こんな気分にはならないから……
 やっぱりアンタの触り方が、ヘンタイじみてるんじゃないの?」

そうこぼしつつ、梨沙は俺の手に髪の毛を委ねたまま。



それにしても、綺麗な髪を梳くという行為が、こんなにもクセになるとは思わなかった。

「んんっ……ん、ふ……」

梨沙の髪は、ツインテールを結んだ後が残っている以外、正統派のストレート。
ウェーブヘアと違って、素直にまっすぐ指をくぐらせれば、
俺と同じ人間とは思えないほどの柔らかくくすぐったい肌触りに包み込まれる。

「ふぁ、んっ……んぁ、あっ……」

「どうだ? ちょっと、鏡見てみろ」

「うん……まぁ、まぁってカンジ……でも、まだ、もっと……しっかり、やって」

口ぶりとは裏腹に、梨沙は鏡面なんてまともに見ていなかった。





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