過去ログ - 村人「見てくれ! 綺麗な黒い石だろう?」
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52:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 11:40:41.50 ID:WW1VZ/sRO


魔術師「エスト王国に代々保管されてきた黒石、正式名『邪神石』」

魔術師「まだ世界に魔族が現れていない頃、この石に魅了された複数の人間が大罪を犯しました」

魔術師「王族、または王宮に仕える者ならばそれは知っていましょう」

魔術師「大罪を犯したその者達は、いずれもある時を境にその眼で視た物全てが奇妙な色彩で描かれる様になった」


魔術師「後に魔術師達の間で名付けられるようになったその眼こそ、魔眼なのです!」


村人「お……俺は……」


魔術師「罪人!! 貴様の目は呪われた証、私の輪郭こそ形で分かるだろうが表情までは分からないだろう!」


村人「……!」

村人「あ、アンタは今……笑っている」


魔術師「いいや違う、私のこの顔は怒りに満ちている!! 王家に仕える魔術師として、私はあの黒石を盗み呪われた貴様を許しはしない!!」


魔術師「国王陛下、この者は間違いなく魔族の仲間となった人外になります! 」

魔術師「どうかこの私に、あの男へ裁きを与える機会を!」


村人「話が所々おっかしいだろうが!! アンタ達、正気なのか!? そもそも俺は呪われてなんか……」



    「村人、と言ったな」



村人「……はい王様…!」



    「我が国の民であるそなたをこうして責めるのは、心苦しい」

    「一つだけ、正直に儂の問いに答えては貰えぬか?」

    「答え次第ではそなたを無事に帰そう」



魔術師「なっ……!?」


村人「はい、喜んでッ!」



    「では問おう」

    「事の発端である黒石、あれを見つけてからの話だ」




    「………近しい、そなたにとって愛しき者……その者の髪が、長い黒髪に時々変わってはいなかったか」




村人「…………」


村人「…………………………………………………………」




    「………その者を牢へ、明朝に魔術師を筆頭とした王宮魔導師による処刑を行う」





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