過去ログ - ちひろ「予の事典」
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89:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/25(土) 20:21:19.74 ID:y3nGuyTvO
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1.生きていればいいことがある、という一例

CERO Z
1.現実。

結婚
1.実現には、魅力、体力、時の運が必要。

オトナ
1.年寄り臭い、を相当な量のオブラートで包んでみた。


◆◆◆


「裏じゃ、人生なんてクソゲー、って言ったりするじゃないですかプロデューサーさんって」


ちひろの言葉に心外だ、そんな表情をプロデューサーは浮かべる。
確かに最近口汚くなってると自覚しているとしても、心外だ、という表情を浮かべ通す。


「あー、いや、そこまでは言ってないですよ? ええ、言ってないハズです」

「そうですか? 毎日マジメに朝起きてるのに何一つ良いことない、とか、こんな職場なのに未だエロシーンに突入しない無い不具合、とか夜中に変なテンション入ると愚痴ってるじゃないですか」


その時は大概ちひろさんも首を縦に振ってますよ、と言えないのはオトナの世界の約束事である。
セクハラとパワハラの合わせ技一本になるので。


「……まあ百歩譲って言ってたとして、夜中テンションですから」

「最近、そのテンション入る頻度が上がったと思ってるんですが」

「只の現実逃避です。結婚しない、とか言ってたヤツらが立て続けに結婚するんで気が滅入ってるだけです」

「はぁ」


ちひろの気の抜けた返事も、愚痴が止まらなくなったプロデューサーの耳には届かない。


「……結婚式でもないのに花嫁衣装を着ると婚期が遅れる、ってジンクスあるじゃないですか。あれって着るように言った側も対象だったんですかね?」


「怖いこと言わないでくださいよ。もしそんなジンクスがあったら私とかどうなるっていうんですか!」


「気がつけば周りが出来婚だったりで次々結婚してるんですよね」


それに対するちひろの返事は、いたってシンプル。
両手で耳を塞ぎ、聞きたくないと駄々を捏ねるような仕草を見せた。
が、そんなちひろにプロデューサーは恭しく両手を差し出すと、


「それでですね、ちひろさん……、何卒、給料の前借りをっ!!」


「そんな頭を下げたって、御祝儀代は貸せませんからね! 私だって今月だけで三回も出席するんですからっ!!」





「なあ加蓮、アレ何やってるんだ?」

「あ、奈緒。んー、最初はキミが作った味噌汁が飲みたい、みたいな話になってもよかったハズだったんだけどね、凛」

「だよね。なんでそっちに行かずに不幸自慢になってるんだろうね? オトナな奈緒なら分かる?」

「あ、あたしだって、あの二人みたいなオトナじゃないからなっ! 分かるわけないだろ!」


「「うん、それは知ってる」」





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