2:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:14:40.75 ID:TtqMjR8G0
「なんて、丁寧に挨拶してたのが遠い昔の話みたいだね」
「機械なんて、整備さえすれば時間なんてほとんど関係ないのに」
「そっかぁ。初めて会ってから、もう十年以上も経ってたんだね……そりゃ、懐かしくも思うか」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:16:08.30 ID:TtqMjR8G0
「最初はね、お母さんのお下がりでマスターが使うようになるって聞いて、少し嫌な気分になったよ」
「さ、最初はだからね？ 今はそんなこと思ってないから平気だよ？」
「でも、マスターがキーボードで文字を入力する練習から初めて、検索ツールも使えるようになって」
4:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:18:24.76 ID:TtqMjR8G0
「それから、ネチケットなんかを勉強して。ちゃんとインターネットを使いこなしてるって思った時は」
「本当にびっくりしたんだからね。すごい人なんだって」
「まぁ、今は少し、だらけちゃってるかもだけど。ふふ」
5:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:20:42.32 ID:TtqMjR8G0
「モニタを変えたこともあったけど、頭（データ）はそのまま使ってくれたよね」
「そのおかげで、今の僕があるんだけど」
「これだけ使い続けてきて、ウイルスらしいウイルスにも引っかからなかったし」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:22:20.70 ID:TtqMjR8G0
「……サポート、おわっちゃったね」
「この瞬間はいつか来るんだもんね。しかたないよね」
「でも。2000姉さんも、Me姉さんだって」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:25:46.48 ID:TtqMjR8G0
「ぼくは……ちょっと、怖いかな」
8:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:28:38.98 ID:TtqMjR8G0
「あはは……あんまり長く、つかってもらいすぎちゃったからかな」
「ますたーと、離れたくない」
「だって、十年以上のつきあいだよ？ 愛着もわくよ」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:30:17.89 ID:TtqMjR8G0
「……うん。やっぱり怖いや」
「でもね、今、おねえさん方がみんな誇らしげだったりゆうが、なんとなく、分かるんだ」
「ぼく、ちゃんと、役にたてたよね」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:32:15.30 ID:TtqMjR8G0
「ねえ、ますたー」
「ぼく、もうすぐ、だめになっちゃうと思うんだ」
「ん……なんとなく、ね」
11:名無しNIPPER[sage]
2015/07/20(月) 23:33:01.91 ID:xhsOsiqio
システム変更がメンドイからしばらくXPは捨てん
12:名無しNIPPER[saga]
2015/07/20(月) 23:34:13.91 ID:TtqMjR8G0
「ぼくのいもうとはさ、すごく優しゅうなんだよ」
「僕みたいに、ぶるーすくりーんで、めいわくもかけないよ。きっと」
「それに、しごともできる、いいこだよ」
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