15: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/21(火) 11:01:31.56 ID:7uNH2Jhi0
見ると艦首の開口部が開き始めていた。でも、すぐに誰かが入ってくる様子がない。
でも、これは潜水艦隊ならいつものこと。
水際に黒い影が現れたと思うとゴーヤちゃんが勢いよく海中から体を起こしてくる。
「海の中からただいまー!」
他の三人も続々と続く。
別に潜水艦だからって常時潜る必要はないし潜ってもいられないんだけど、みんなはこうやって帰ってくるのが常になってる。
無事に帰投したという証明でもあるので、それだけで安心してしまう。
「イクの魚雷の使い方、イエスだね!」
「最近のハチは夕張さんとオーガニックな感覚に毒されすぎなの」
「トミノ節って中毒性あるからね。仕方ないでち」
「私は普通の言い回しで結構よ」
「ほほー、本人の前で毒されたなんていい度胸じゃないの。これは教育が必要のようね」
「イクは逃げるの。夕張さんなら足は遅いの」
「陸に上がった亀よりは速いわよ!」
……和気藹々としてるなあ。
そんな感想を抱いて、私も鳳翔さんとご飯を作りに行かないといけないのを思い出す。
どんなに悩んでも日々の務めがやってくるのは変わらない。
だから私は流れに身を委ねてしまう。日々という言葉に盾に、龍鳳のことを先送りにしたいだけだとしても。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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