18: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/23(木) 09:25:19.61 ID:GZmeom5L0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
何も決められなくても時間は過ぎていく。私は宙ぶらりんなまま。
さらに時間が過ぎて三日目の夕方に、運用演習を終えた伊勢さんたちが戻ってきた。
伊勢型の二人には二一駆逐隊の四人が随伴している。
手空きの乗員さんや妖精さんたちが見守る中、帰ってきた伊勢さんたちが艦首部に入っていく。
私たち艦娘もまた伊勢さんたちを総出で出迎えた。
最初に入ってきたのは伊勢さんで、それに続く形で初春さんと子日さん。さらに遅れて日向さんに若葉さん、初霜さんが入ってくる。
「ふあー、すっごい艤装なのね。あんなにいっぱいイクじゃ持てないの」
「あの人たちは戦艦ですからねー」
目を丸くしているイクちゃんは伊勢さんに目が釘付けになっていた。
四基八門の主砲を両肩、腰に装備し盾のようにも見える左手の飛行甲板と、体の縦側に沿って兵装を詰め込んだ艤装は他の戦艦の人たち以上に無骨さを強調してるように見える。
そういえば伊号のみんなは欧州への派遣演習をしてたから伊勢さんたちとはちゃんとした面識がないんだっけ。
艤装を外した伊勢さんは首と両肩をほぐすよう回しながら、こっちに歩いていくる。
「知ってる顔もあるけど自己紹介するね。あたしは航空戦艦伊勢。演習も無事に終わったし、またしばらくお世話になるよ」
気さくに笑う伊勢さんはどことなく若君というイメージを持つ……若君って女の人にも使っていい言葉だよね?
後ろにいるお姫様然とした初春さんと合わせて、すごくいい感じに見える。
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