34: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/27(月) 01:21:05.87 ID:x8AHwltW0
これは運命が許してくれた機会なのかもしれない。
私が大鯨と龍鳳を受け入れるための、そして龍鳳がもう一度役目を果たして誰かに応えるための。
私に足りなかったのは勇気……強さじゃない。
ここで何もしなかったらまた繰り返してしまう。
何もできないまま終わってしまった龍鳳を。
ううん、それよりももっと酷くなってしまう。
そんなこと……望まない。決して。
私は龍鳳を選び大鯨としても、二度目の生を全うしたい。
だから私が捨てるのは弱い私だけでいい。
龍には誇りがあった。
鯨にも願いがあった。
それは元を辿れば同じもののはずだったのに、いつの間にか私の中ですれ違っていた。
分かってしまうと、とても簡単だった。
「見ていて、私にだって戦う意思があるのを」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
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