過去ログ - 【艦これ】瑞鶴「熱でもあるのかなぁ・・・?」
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12: ◆Tsn7IRAgAM[sage saga]
2015/07/21(火) 21:12:45.08 ID:g/dP9w/90
弓道場

瑞鶴「・・・・・・」

加賀「・・・何か用かしら?」

瑞鶴「え?あ、あぁ、私も練習しようと思いまして・・・」

加賀「そう」

な、なんて人なんだ本当に・・・話しかけられただけで背中が震え上がってしまった。
加賀さんは元々横須賀鎮守府に居た。しかし、ある戦闘で敵の潜水艦の雷撃を赤城さんが食らって、それに激怒し加賀さんが撤退命令を無視して潜って、無防備な潜水ヨ級flagshipを殴り殺した結果、軍法会議に掛けられて、解体は避けられたものの、この鎮守府に異動となったため、練度は非常に高いが、ここに来てまだ1ヶ月ほど。
こんな感情的ともいえる人の反感を買ったら、何をされるか分からない。いつもは私が提督に爆撃しているが、今度は私の番かもしれない。
そう考えると、少し怖かった。
私はそんなことを考えながら弓を引いた。

瑞鶴「・・・っ」

放たれた矢は、的の中央を大きく外れ、辛うじて端に命中した程度だった。

それに対して、

加賀「・・・。」

加賀さんの放った矢は、的の中心を貫いた。
私には何が違うのかが分からない。構え方は同じ所で教わったのだから、同じはず。
狙っている位置は同じはずなのに、どう違うのだろう…?
こんなことを考えていた私は、横から呼ばれていることに気が付かなかった。

赤城「瑞鶴さん、あなたと加賀さんの違い、分かりませんか?」

瑞鶴「はい」

赤城「それはですね・・・」

そうやって教わっているうちに、段々と分かってくる。

赤城「何も考えず、ただ的の中心を打ち抜く自分をイメージして、後は放つだけです」

瑞鶴「…こう、ですか?ほぉ・・・凄いです!流石赤城さん!」

赤城「いえいえ、私もまだまだですよ」

加賀「確かに、練習中に朝食はなんだろう・・・って考えてしまうと前言っていましたからね」

赤城「はっ!加賀さん!それは秘密にして置いてくださいとあれほど言ったのに!」

瑞鶴「そうなんですか?」

流石に赤城さんに悪いと感じたのか、加賀さんが私のほうに近づいてくる。

加賀「あなた、少し顔が赤いわよ。体調が悪いの?」

瑞鶴「ひゃぁっ!?」

あんた何勝手に触ってんのよ!って言いそうになったが、相手は加賀さん。額を触られたからっていえる訳が無い。
しかしすぐに加賀さんは驚いた表情になって、こちらを心配そうに見てきた。

加賀「よくこれで練習なんてしようとしたわね。凄い熱よ。寝ていたほうが良いわ。」

そうか、朝のあのだるさと熱っぽさはこれだと思った。
実際、その後に測ったら、38.5℃あった。


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