過去ログ - 【オリジナル】安価とコンマで異能者となって生き抜く
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◆7m3grp2dM2
[saga]
2015/08/13(木) 01:40:18.05 ID:v5PLedw7o
『んでだ。コイツラ2匹は入口につっ立って何してっかというとだ。…守ってんのさ、自分の家をさ』
『守るべきものを背に負った守護者なんだよ。どーだい、カッコイイだろう?』
ババアは得意げにそう笑った
私はそうね、と気の無い返事を返した気がする
『アタシら天犬もそうさ。常に二人だけで、後ろに居る奴らの命全部を背負ってんのよ』
『だからさ、アンタもちくっとはアタシに協力して、力あわせて守っていこーや』
仲間だとか力を合わせるだとか、寒気がするほど毛嫌いしていた私はババアにこう聞いた
もし片方に裏切られたらどうするのってさ
するとババアは豪快に笑って
『そん時は、背中を噛ませてでも守ってやるさ。裏切られたなら、もう一回こっちに帰ってきてもらうまで好きなだけ噛ませてやるよ』
私はその言葉に呆れて、馬鹿じゃないのと笑った
小生意気な態度の私の頭を撫で回し
『カッコイイ大人ってのはな、背中で語るもんなのさ』
ババアは満面の笑みで酒を煽った
その時はまだ、言葉の意味がよく分かっていなかった
その気持ち悪いくらい甘い考えのババアの事を下らない奴だと考えていた
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